カメラにレンズフィルターをつけるかどうかは、個人の使用環境や好みによって異なります。
メリット
- レンズを保護する
- レンズの汚れを防ぐ
- フレアやゴーストを軽減する
- 光量を調整する
デメリット
- 光量が低下する
- 画質が若干劣化する
- ケラレが発生する可能性がある
メリット
レンズフィルターをつける最大のメリットは、レンズを保護することです。レンズは高価なものなので、落下や衝撃、水濡れなどから守るためにレンズフィルターをつけることで、安心して撮影を楽しむことができます。
また、レンズフィルターはレンズの汚れを防ぐ効果もあります。レンズは非常にデリケートなパーツなので、汚れや傷がつくことで画質に影響を与える可能性があります。レンズフィルターをつけると、レンズの汚れを簡単に拭き取ることができます。
さらに、レンズフィルターにはフレアやゴーストを軽減する効果もあります。フレアやゴーストとは、レンズに入ってきた光が乱反射して発生する現象です。レンズフィルターをつけると、この乱反射を抑えることができます。
また、一部のレンズフィルターには光量を調整する効果もあります。例えば、NDフィルターは光量を半減させる効果があります。これにより、明るいシーンでもシャッタースピードを遅くして、流し撮りなどの効果的な撮影が可能になります。
デメリット
レンズフィルターをつけるデメリットとしては、光量が低下することが挙げられます。レンズフィルターはガラス製なので、光の透過率が100%ではありません。そのため、レンズフィルターをつけると、多少なりとも光量が低下します。
また、レンズフィルターをつけると、画質が若干劣化する可能性があります。これは、レンズフィルターが光学的に完璧なものではないためです。ただし、高品質なレンズフィルターを使用すれば、画質の劣化はほとんど気になりません。
さらに、広角レンズを使用する場合、レンズフィルターの枠が写り込んでしまう「ケラレ」が発生する可能性があります。ケラレを防ぐためには、枠の薄いレンズフィルターを使用するか、ケラレを抑える効果のあるレンズフィルターを使用するとよいでしょう。
まとめ
カメラにレンズフィルターをつけるかどうかは、上記のメリットとデメリットを踏まえて、ご自身の使用環境や好みに合わせて判断してください。
レンズを保護したい、レンズの汚れを防ぎたい、フレアやゴーストを軽減したい、光量を調整したいといった場合には、レンズフィルターをつけることをおすすめします。ただし、光量が低下すること、画質が若干劣化する可能性がある、ケラレが発生する可能性があるといったデメリットがあることも理解しておきましょう。
ケラレって何ですか?
ケラレとは、写真の周囲に黒い影が写り込む現象です。
写真用語集 - ケラレ - キヤノンイメージゲートウェイ
ケラレが発生する原因としては、大きく分けて以下の2つが挙げられます。
- レンズの特性によるケラレ
レンズの特性上、画面の周辺部に光が届きにくく、中心部に比べて暗くなる現象です。これを「口径食」と呼びます。口径食は、レンズの口径(径の直径)が大きいほど、周辺部への光の届きが悪くなるため、広角レンズで発生しやすくなります。
- 物理的な影によるケラレ
レンズフードやフィルター、カメラボディの一部などが、画面の周辺部に写り込むことで発生する現象です。これを「ケラレ」と呼びます。ケラレは、レンズフードやフィルターの枠が写り込んでしまうことが多く、広角レンズで発生しやすくなります。
ケラレは、写真の印象を大きく左右する要素です。ケラレを活用することで、ドラマチックな雰囲気や、幻想的な雰囲気を表現することができます。
ケラレを防ぐためには、以下の方法があります。
- レンズフードやフィルターの使用を控える
レンズフードやフィルターの使用を控えることで、物理的な影によるケラレを防ぐことができます。ただし、レンズを保護するためには、レンズフードやフィルターの使用は必要不可欠です。
- レンズの口径を小さくする
レンズの口径を小さくすることで、口径食によるケラレを抑えることができます。ただし、広角レンズで撮影する場合、画角が狭くなってしまうため、注意が必要です。
- 画像編集ソフトでケラレを調整する
画像編集ソフトでケラレを調整することで、ケラレを消したり、逆にケラレを強調したりすることができます。
うーん悩む
カメラにレンズフィルターをつけるかどうかは、悩むところですね。
メリットとデメリットを踏まえて、以下のようなポイントを検討するとよいでしょう。
- レンズを保護したいか
レンズは高価なものなので、落下や衝撃、水濡れなどから守るためにレンズフィルターをつけることをおすすめします。
- レンズの汚れを防ぎたいか
レンズは非常にデリケートなパーツなので、汚れや傷がつくことで画質に影響を与える可能性があります。レンズフィルターをつけると、レンズの汚れを簡単に拭き取ることができます。
- フレアやゴーストを軽減したいか
フレアやゴーストは、レンズに入ってきた光が乱反射して発生する現象です。レンズフィルターをつけると、この乱反射を抑えることができます。
- 光量を調整したいか
NDフィルターなどの光量調整用フィルターを使用する場合は、レンズフィルターをつける必要があります。
- ケラレを気にするか
広角レンズを使用する場合、レンズフィルターの枠が写り込んでしまう「ケラレ」が発生する可能性があります。ケラレを気にしない場合は、レンズフィルターをつけても問題ありません。
これらのポイントを検討して、ご自身の使用環境や好みに合わせて判断してみてください。
もし、迷う場合は、レンズフィルターをつけずに撮影してみて、ケラレが発生したり、レンズが汚れたり、フレアやゴーストが発生したりした場合に、レンズフィルターを検討するのもよいでしょう。
そこそこの値段するんですよね。
はい、レンズフィルターの価格は、種類や品質によって大きく異なります。
保護フィルターは、レンズを保護するための基本的なフィルターです。価格は、フィルターの径とメーカーによって異なりますが、1,000円~3,000円程度が一般的です。
偏光フィルターは、光の反射を抑えて、コントラストを高めたり、空の色を濃くしたり、水面の反射を抑えたりするためのフィルターです。価格は、フィルターの径とメーカーによって異なりますが、3,000円~10,000円程度が一般的です。
NDフィルターは、光量を調整するためのフィルターです。価格は、フィルターの濃度とメーカーによって異なりますが、2,000円~10,000円程度が一般的です。
その他、レンズに特殊な効果を与えるフィルターも販売されています。価格は、フィルターの種類とメーカーによって異なりますが、5,000円~数万円が一般的です。
レンズフィルターの値段を抑える方法としては、以下のようなものがあります。
- 径の小さいフィルターを使用する
フィルターの径が大きいほど、価格が高くなります。そのため、径の小さいフィルターを使用すると、価格を抑えることができます。
- メーカーの純正品ではなく、サードパーティ製のフィルターを使用する
メーカーの純正品は、品質が高い分、価格も高くなります。一方、サードパーティ製のフィルターは、メーカーの純正品と比べて価格が安い傾向にあります。
- 中古品やアウトレット品を購入する
新品に比べて価格が安く購入することができます。
ご自身の使用環境や予算に合わせて、適切なレンズフィルターを選んでみてください。