映画監督デヴィッド・フィンチャーの解説をお願いします。 Netflixで新作「KILLER」が配信スタートしました。

デヴィッド・フィンチャーは、1962年8月28日生まれのアメリカ合衆国の映画監督です。

1980年代からILMでアニメーターとして活躍し、その後CMディレクターやミュージックビデオの監督を経て、1992年に映画監督としてデビューしました。

デビュー作の『エイリアン3』は、撮影中に様々なトラブルに見舞われ、完成した作品もスタジオ側に再編集されていることから、本人は自作として認めていません。

また、長編デビュー作が批評家から酷評され興行的にも失敗したことで意気消沈し、「新たに映画を撮るくらいなら、大腸癌で死んだ方がマシだ」と述べて、1年半の間に送られてきた脚本を全く読まなかったそうです。

しかし、1995年にブラッド・ピット、モーガン・フリーマンを主演に起用し、自身としては監督復帰作となったサスペンス映画『セブン』が公開されます。

この作品は、衝撃的なストーリーと際立った演出が高く評価された上に興行的にも成功したことにより、一躍注目されるようになります。

その後も、サスペンスやミステリー、サイコスリラーなど、ジャンルを問わず、独自の世界観を構築した作品を次々と発表し、高い評価を得ています。

代表作としては、以下の作品が挙げられます。

『セブン』（1995年）
『ファイト・クラブ』（1999年）
『ゾディアック』（2007年）
『ベンジャミン・バトン数奇な人生』（2008年）
『ソーシャル・ネットワーク』（2010年）
『ドラゴン・タトゥーの女』（2011年）
『ゴーン・ガール』（2014年）
『Mank マンク』（2020年）

デヴィッド・フィンチャーの特徴として、以下のような点が挙げられます。

映像美へのこだわり

デヴィッド・フィンチャーは、映像美にこだわりを持つ監督として知られています。

彼の作品は、光の使い方や色彩感覚など、美しく洗練された映像で彩られています。

また、カメラワークや編集なども独特のセンスで用いられ、観客を圧倒する映像美を創り出しています。

サスペンスやミステリーへの造詣の深さ

デヴィッド・フィンチャーは、サスペンスやミステリーなどのジャンルを得意とする監督です。

彼の作品は、巧みな伏線やスリリングな展開で、観客を最後まで飽きさせません。

また、人間の心理や内面を深く掘り下げたストーリーも特徴です。

社会への鋭い視線

デヴィッド・フィンチャーは、社会への鋭い視線を作品に反映させる監督としても知られています。

彼の作品は、人間の醜さや社会の闇を描いたものが多く、観客に強い印象を与えます。

また、彼の作品は、現代社会を映す鏡ともいわれており、時代を超えて多くの人々に支持されています。

2023年10月27日にNetflixで配信がスタートした新作「KILLER」は、デヴィッド・フィンチャーにとって17年ぶりのオリジナル脚本による作品です。

この作品は、1970年代のアメリカを舞台に、連続殺人犯を追う刑事の姿を描いたサスペンスドラマです。

主演には、マイケル・ファスベンダーが起用されています。

「KILLER」は、デヴィッド・フィンチャーの代表作に並ぶ傑作となるのでしょうか。

今後の展開に注目が集まります。

新作映画「KILLER」は独特の世界観でとても面白い作品でした。

私も同感です。デヴィッド・フィンチャー監督の独特の世界観が存分に発揮された作品で、最後まで目が離せませんでした。
マイケル・ファスベンダーの演技も素晴らしかったです。寡黙で冷酷な殺し屋を、静かに、そして説得力を持って演じていました。「KILLER」は、デヴィッド・フィンチャー監督の新たな代表作となる可能性を秘めた作品だと思います。

"I find music a useful distraction… a focus tool."

David Fincher’s The Killer starring Michael Fassbender — and featuring How Soon Is Now? by The Smiths — is now on Netflix. pic.twitter.com/3hCOSZva1b
— Netflix (@netflix) November 17, 2023