両方のグラフィックスボードの性能比較を以下にまとめます。
MSI GeForce RTX 4060 VENTUS 2X BLACK 8G OC
- アーキテクチャ:NVIDIA Ada Lovelace (RTX 4000シリーズ)
- CUDAコア数:3072
- ベースクロック:1830 MHz
- ブーストクロック:2460 MHz
- メモリ容量:8GB GDDR6
- メモリバス幅:128-bit
- メモリ帯域幅:272 GB/s
- 消費電力 (TDP):115W
- PCIeインターフェース:PCIe 4.0 x8
- DLSS対応:DLSS 3.0
- レイトレーシング:第3世代
- 発売時期:2023年
MSI GeForce RTX 3060 VENTUS 2X 12G OC
- アーキテクチャ:NVIDIA Ampere (RTX 3000シリーズ)
- CUDAコア数:3584
- ベースクロック:1320 MHz
- ブーストクロック:1807 MHz
- メモリ容量:12GB GDDR6
- メモリバス幅:192-bit
- メモリ帯域幅:360 GB/s
- 消費電力 (TDP):170W
- PCIeインターフェース:PCIe 4.0 x16
- DLSS対応:DLSS 2.0
- レイトレーシング:第2世代
- 発売時期:2021年
性能比較まとめ
処理性能
- RTX 4060は新世代Ada Lovelaceアーキテクチャを採用し、DLSS 3.0が利用可能なため、AIによるフレーム補完が強力。ゲームのフレームレートが大幅に向上するシーンがあります。
- RTX 3060はCUDAコア数やメモリ帯域幅がRTX 4060より高いですが、旧世代のDLSS 2.0止まり。
メモリ
- RTX 3060は12GB搭載しており、大容量VRAMが必要なタスク(4Kゲームやクリエイティブ作業)に有利です。
- RTX 4060は8GBですが、効率の良い新世代アーキテクチャでカバーすることが多いです。
電力効率
- RTX 4060は消費電力115Wと、3060の170Wより圧倒的に効率が良いです。
PCIe帯域
- RTX 4060はPCIe 4.0 x8に制限されており、帯域幅はRTX 3060のx16より狭いです。ただし現行のほとんどのゲームでは実用上問題ありません。
レイトレーシング性能
- RTX 4060は第3世代のRTコアを搭載しており、レイトレーシング性能は大きく向上しています。
どちらが良いか?
ゲーム用途 (特に1080p・1440p)
→ RTX 4060が優勢。DLSS 3.0と高い効率性で、フレームレートが安定します。クリエイティブ作業やVRAM重視
→ RTX 3060が12GBのVRAMを持つため有利です。消費電力とコスパ重視
→ RTX 4060が電力効率の面で優秀です。
最終的には使用するシーンやソフトによりますが、ゲームや最新機能重視ならRTX 4060、VRAMが重要ならRTX 3060を選ぶと良いでしょう。
YouTubeで動画編集をしているのですが、撮影は4Kが増えてきました。現状のスペックを上げないと厳しくなってきました。どちらのグラボがお勧めですか?値段はほぼ同じなんです。
値段がほぼ同じであれば、4K動画編集に使う場合は「MSI GeForce RTX 3060 VENTUS 2X 12G OC」をお勧めします。
理由
VRAM容量が12GB
4K動画編集では、大容量のメモリが必要です。RTX 4060の8GBでは、重い4K編集プロジェクトや長時間の作業時にメモリ不足が発生する可能性があります。VRAMが12GBあるRTX 3060の方が安定して作業ができます。メモリバス幅と帯域幅
RTX 3060は192-bitのメモリバスと360GB/sのメモリ帯域幅があり、RTX 4060の128-bit・272GB/sよりも広く高速です。大容量データを扱う編集作業に向いています。消費電力は高いが安定感
RTX 3060はTDP 170Wで電力効率はRTX 4060に劣りますが、動画編集では長時間安定して使える方が重要です。
RTX 4060の優位点について
RTX 4060は新世代アーキテクチャで電力効率が高く、AI支援のDLSS 3.0が使えるため、ゲーム向けやリアルタイムレンダリングには優れています。しかし動画編集ではVRAM容量がネックになることがあります。
結論
4K動画編集においてはVRAM 12GBのRTX 3060の方が将来的にも安心です。同じ価格なら、3060を選んだ方がストレスなく作業を進められます。